この章では移動平均線の習性を教えていきます。
かなり有名なインジケーターなので基本的な内容で知っているものもあるかもしれません
が、それだけ役に立つ判断方法です。
このインジケーターの活用方法のうち一般に有効とされている判断方法をしっかり頭に叩き込ん
でください♪
移動平均線(MA)から分かること
まずは移動平均線(MA)から分かることを簡単に説明します。
移動平均線はその向きと角度からトレンドかレンジかを判断できます。
トレンド
MA20・50・100 がゴールデンクロス・デッドクロスするとトレンドが発生する確率が高くなる。
ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が中期や長期の移動平均線を下から上に突き抜けることを言います。
デッドクロスは、短期の移動平均線が中期や長期の移動平均線を上から下に突き抜けることを言います。
MA20・50・100 の「傾きの方向」と「角度」で上下の方向性とトレンドの勢いを判断できる。
3本が同じ方向の場合や、線の傾きが大きい場合はトレンドが強いと判断できます。
レンジ
3本が絡み合っている
MA20・50・100 の3本がもつれている(絡み合っている)時はレンジ相場と判断できる。
MA100の傾き
MA100 の傾きがなく、ほぼ水平ならレンジ相場と判断できる。
以上の法則を使うことで、今の相場がトレンドなのかレンジなのか判断が出来るようになります。
もうちょっと詳しく画像で例を表示していきます。
↓↓↓↓
トレンドの確認をするために見るべきところ
①MA 3本がゴールデンクロスまたはデッドクロスしている
②MA20・50・100 が上下どちらかに傾いている (MA100のみでも判断可。3本とも同じ向きだとなお良い)
③ローソク足が3本のMAのどれかを抵抗として反発している |
※MA3本がクロスしてMA20・50 が上下どちらか一方向に傾いていても、MA100がまだ傾いていない段階では、トレンドと判断するのはまだ早い場合があります。MA100の傾き要チェックです。
これらがそろった時、トレンド相場と判断できます。
レンジの確認をするために見るべきところ
①過去の高値・安値で繰り返し反発している
②MA100 が横ばいで傾きがあまり無い
③ローソク足がMA3 本を抵抗とせず、繰り返し抜けている
④3本のMAがもつれあっている |
これらがそろった時、レンジ相場と判断できます。
じゃあ上記以外の形だったり、はっきりしないときはどうなのか?
答えは「わからない」です。
相場の方向性がまだ決まってない場合というのは必ずあります。
そういう時は「わからない」でいいんです。つまり見送りとして判断します。
「待つも相場」という言葉がありますが、チャートを見たときに必ず判断してエントリーしないといけないわけではないんです。
今はこういう状況だと確実にわかるときだけ戦略を練ればいいんです。
このことをよく覚えておきましょう。
以上が移動平均線を使ってトレンド・レンジを判断する方法になります。
文章だけで見るとなかなか覚えるのが難しいと思いますので、実際にチャートと照らし合わせながら確認してみてください。
テクニカルのきまりを1つ1つ注意して、意識しながら相場を見ていきましょう。
繰り返しやっていくことで現在の相場状況がシンプルに見えてくると思います!
大切なのは、複雑ではなく簡単に相場を捉えられるようになることです。
「今の相場は間違いなく上昇トレンドだ!」
根拠を持ってハッキリと認識できるようになると、戦略を立てるのがかなり効率的になります。
「どの時間足でやればいいか」ですが、どれでも大丈夫です。
選んだ時間足にあわせて取引量などを調整してください。
短い時間足であれば短期のトレード、長い時間足であれば長期のトレードを行なうことができます。
1分足はダマしが多いのでお勧めしません。
スキャルピングのような短期トレードをする場合でも5分足以上で行なうことをお勧めします。
また、複数の時間足を使って戦略をくんでいくこともできますが、今回の企画は「シンプルに」をコンセプトにしていますので省略しています。
ざっくりいうと、長期足と短期足が同じ方向なら強いトレンド。
長期と短期で逆トレンドなら、長期の流れに乗るために短期の足のトレンドが崩れるタイミングを待つなどできます。
(トレンドが崩れるタイミングは次の章で説明します)
その時表示させた時間足での相場状況をみてそれに合わせてエントリーしていきましょう。
でも、トレンドに乗る戦略を立ててエントリーしたとしても、相場が「転換」したときは損切りする必要があります。
次回はこの相場の転換をどのように判断するのか配信させていただきますね!
それではここで課題です。
課題
ここまでお教えした「移動平均線の法則」を元に、
『上昇トレンド』、『下降トレンド』、『レンジ』だと思う相場を、
それぞれ見つけてみてください。
単に頭だけで理解するより、自分でチャートを見ながら探すことで大きく力をつけることができます。
思い込みがあると危険なので、心配な方は確認のためにチャートの画像を送っていただいて大丈夫です。
その際に、チャートのどの部分でそう判断できたのか、この章にある画像のように説明と矢印と丸印などを入れてください。
チャートの時間足はどの時間軸に設定して頂いても構いません。
いろいろな相場を見てみて、探していただければと思います。
※もし現在のチャートで見つからない場合は、過去のチャートでも構いません。
気軽に取り組んでいってみてください♪