お疲れ様です。
ROMです。
今日から6日間にわたって、体系的に学んでいけるようコンテンツを配信していきます。
負担にならない量にしているので、毎日自分に落とし込むようになさってください。
6日後にはチャートを見て今の相場状況がすぐに判断できるようになっているはずです。
この教材を手にしておられるということは、相場の方向性を理解してFXで稼げるようになりたいと思っていると思います。
でも注意が必要なのは、どんなに良い手法を得ていても、投資リテラシーを育てていないといつか破綻する
ということです。
それを防ぐために今日のコンテンツでは、投資をしていくうえで絶対に欠かしてはいけない考え方をいくつかお伝えします。
ここでお伝えすることをしっかりと頭に入れておくことで、
明日からの教材内容を実践しやすくなり、
投資をするときに感情に左右されにくくなる
淡々と行ない、一喜一憂しなくて済む
長期的視点で大きく稼いでいくことができる
無茶なエントリーで破綻しない
ルール通りにエントリーしやすくなる
といったことが可能になってきます。
といってもそんなに難しい話ではなく、当たり前といえば当たり前の話になります。
でもその当たり前を見落としてしまうと致命的なので、
初心に戻って全部吸収するつもりで読んでいただけたらと思います。
それでは説明していきます。
①「複利の法則」を理解する |
投資でいう複利とは、投資で得た利益も運用資金に充てて、利益分も加えた資金で取引することがそれにあたります。
利益を丸々運用に充ててもいいですが、それだと生活費に充てることができないので、例えば僕のおすすめの方法は、
リスク分散も考えて利益の半分は出金して、残りは運用に充てるなんてこともできます。
または、利益のうち「月利10%ぶん」は複利運用として投資資金に追加して、残りは出金して生活費に充てるということもできます。(このメリットは、月利を固定することによって複利計算がしやすくなることです)
そうすればいずれは初期投資分はすべて出金し、実質リスクゼロの状態で運用することもできます。
で、なんでこの複利の話をするかというと、長期的な視点を持てるようになるからです。
FXで負ける人の多くは、「短期で大きく稼いでやろう」とか、「目の前の小さな損切が許せない」なんていう近視眼的になっていることが原因ってことが多いです。
近視眼的になった人が陥りがちな思考パターンの一つは、目の前の利益を見て欲張りすぎてしまうことです。
今ルールを守ることによって得られる「将来の資産」が見えずに、「目の前の利益」を優先してしまうということです。
例えば何か習った手法があるとして、その通りに投資して、10万円で運用して月の利益が2万円だったとします。
近視眼的な人は、この「10万円運用で利益2万円」という結果を「しょぼい」と錯覚してしまいます。
それは目の前の「2万円」しか見えていないからです。
それで「もっと一気に稼ぎたい!」と考え始めて、無茶なトレードを始めてしまいます。
ルールを無視した無茶なトレードは結果的に負けることになります。目の前の損切ができずに含み損が膨らんでいきます。
しかも感情で動いてしまっているので、負けを取り返すためにどんどん資金を投じていってまた負けるという、
負のサイクルの始まりです。
これこそが近視眼的に考えてしまう人の末路です。
もっと長期的な視点で、ルール通りやっていったときに将来得られる利益について考えるといいです。
10万円運用で月2万円利益ということは月利20%なんですよね。
証券会社の投資信託、つまりプロの投資家たちに株式投資を任せたとしても、年利10%で優秀といわれます。月利じゃないですよ、年利です。
つまりFXで月利20%、これってめちゃめちゃすごいことなんです。
それが分かってもやはり「2万円」は小さく感じてしまうのも事実です。
ではここで複利の威力の出番です。
複利ってよく聞きますけど、このパワーがどれほどのものかを実際に計算したことってありますか?
例えば2万のうち1万は毎回出金するとして、ここではその半分の月利10%で複利運用していくとしましょう。
1か月目 10万円で運用
2か月目 10万円に加えて利益の1万円充当して11万円で運用
といった具合に毎月運用額の10%を複利運用に充てるイメージです。
そうすると、月利10%で10万円からスタートしたらどうなるでしょう。
1年後にどうなっているか、シミュレーターで計算した結果がこれです。
1年後は31万円になっています。
月利10%で複利運用すると1年で資金が3倍になっています。
まだしょぼいと感じますか?
これをコンスタントに続けていって4年後どうなっていると思いますか?
なんと970万円になっています。
元金10万円で月利10%の複利運用を続けると、4年で970万円になるということです。
その時の相場状況や税金の関係とかで、毎回厳密にぴったり月利10%というのは不可能ですが、
複利のおおよその威力は分かったかと思います。
月利10%って単利だと10万円運用で毎月利益1万でしょぼく感じます。
そのせいでもっと稼いでやろうと思ってルールを破って無茶をするので、
そういう人は、「ルールを守って月利10%をコツコツ運用していったら数年後どうなるか」というのを強く焼き付けることで守りやすくなります。
でも、ルール通りにエントリーしても損切になることがあります。
ルール通り損切ポイントになったために損切りして、もし損切りせずに保有してたら利益になってたのに。。。なんてこともあるかと思います。
こういう経験をすると次にルールに従うのが難しく感じることがあるかもしれません。
損切ポイントになったけど、前みたいに回復するかもしれないから損切りせずに保有しておこうとか思い始めてしまうんですよね。
FX手法はどれも確率的な問題で、淡々と積み上げることに意味があります。
ここで意識するとよいのが大数の法則です。
②大数の法則を意識してルールを守る |
大数の法則をものすごく大雑把に言うと、
ある行ないに対して起こる事柄には決まった確率があるとします。
その試行回数が多ければ多いほどその決まった確率に近づいてくるというものです。
ちょっとまだ分かりにくいですよね。
例えばコイントスを例に考えてみましょう。
試しにコインを1回だけ投げたとします。
その時にでた面の記録をとると、表が1回、裏が0回だったとします。
でもこの結果を見ただけで、コイントスは表が出る確率が高いと思いますか?
そうは思わないですよね。
コインを3回だけ投げて、表が2回、裏が1回だったとしても次に表が出る確率が高いとは思わないですよね。
次に投げたらどっちが出るでしょうかと聞かれても分からないです。
これは僕たちが、コイントスで出る面の確率は2分の1だと知っているからです。
こんな感じで、確率が2分の1のコイントスでも、試行回数が少ないと結果に偏りが生じます。
でもこれを1万回くらい繰り返すと、表と裏の比率はほぼ1:1になります。
試行回数が多いほど、定められている本来の確率に収束していくということです。
この大数の法則と投資と何が関係あるの?
って思った方もいるかもしれませんね。
この法則を知っておくだけでもルールを守りやすくなるんです。
例えば僕が相場状況を判断するときに用いているチャート設定は、
かなり高い確率で今の相場状況を正しく示しています。
でも100%ではありません。
相場というのはテクニカルだけではなく様々な要素が合わさって作り出されているので、
方向を100%当てる手法なんてないんですよね。
ということは、どんなに良い手法でも損切になることがあるわけです。
(損切りを想定していない手法はそもそも危険)
例えば過去データから勝つ確率が圧倒的に高いことが実証された手法をルール通りに実践したのに、3回連続で損切になってしまったとします。
しかも損切ポイントで損切さえしなければ利益になっていたとしましょう。
こんな時の感情って誰もが似たようなものかもしれません。
「くっそ~逆ばっかりだ。この手法は役に立たないんじゃないか。」「次は損切なんてせずに持ち続けよう。」
こういう感情を持つのは無理もないです。
感情だけでいうと僕もそう思うことはあります。
でもよく考えてみると、上の例で行くと「まだ3回」なんですよね。
大数の法則を思い出しましょう。
確率が高いことが実証されている手法なら、回数を重ねて試行を増やせば必ずその数値に収束していきます。
3回というのは、たまたまなんですね。
もしここで感情によってトレード基準がぶれてしまうと、それこそこの統計は崩れてしまいます。
自己流で感情に任せてやると、勝つときもありますが負ける時は沼にはまってしまいます。
FXでは目先の勝敗に一喜一憂せず、この大数の法則を意識して長期的にルール通りに取引していくことで自然に利益が積みあがっていきます。
損切は長期的な利益のための必要経費です。
大事な契約のある出張で遠くの県に行くのに、ガソリン代や新幹線代がもったいないからと言って歩いていきますか?
ガソリンや新幹線で先に費用を払うことになるとしても、その先の利益が見えているから必要経費として使いますよね。
損切も同じようなものです。
その先に着実に積んでいくための必要経費と思う必要があります。
そのために、複利の法則と大数の法則をよく意識して将来に目を留めておくことが大切です。
このことを意識して、「ルールを守る」ことを徹底してください。
今日のお話はここまでです。
さて、投資においてリスクを避けることはできません。
避けようと思ったら動けなくなる。
車だと事故するリスクがあるから歩いていこう。いや、歩いてると車が突っ込んでくるかもしれないから家にいよう。
いや、家にいたら火事になるかもしれないから外にいたほうがいいかな。
と、考えればリスクなんてどこにでも存在します。
投資で大切なのは、その想定されるリスクに遭遇したときにどういう逃げ道を用意しておくかが大事です。
明日はその逃げ道について詳細に解説します。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!