お疲れさまです。
ROMです。
前回の章で
移動平均線を使ったトレンド相場・ レンジ相場の見分け方をお教えしました。
課題をクリアしてきた皆さんは、現在の相場状況がトレンドなのか、レンジなのか、根拠に基づいて判断できるようになったと思います。
今回は、次のステップとして「相場の転換点」を説明します。
相場の転換点とは?
相場の転換点とは、トレンドの方向が変わるところのことです。
例えば、それまで通貨ペアの力関係がどちらか一方向に傾いてトレンドが発生していたことにより,
相場が方向性を失ったことによってレンジ相場や逆トレンド方向に移行する、といったポイントの事を言います。
こういった、トレンドの方向が変わるところのことを「相場の転換点」と呼びます。
相場の転換点を把握できるようになることで、トレンドの終わりや逆トレンドの発生を察知して、
ポジションを取った後にトレンド相場が逆方向に転換したことに気づくことができ、「損失が小さいうちに損切りをする」といった早期のリスク回避にも役立てることができます。
また、パッと見た感じ3章で学んだような条件を満たしていて、上昇トレンドだから買いで攻めようと判断しようとするときも、実はちょうど転換の時だとわかれば見送るという選択をとることができます。
このように相場の転換点を読むことでリスク回避を行い、損小利大のトレードが可能になってきます。
それではインジケーターにより転換点をしっかり把握できるようしていきましょう!
転換点を判断するために見るべきところ
ポイントはMA100
上昇からの転換
上昇トレンド中にMA100 をローソク足が下抜けると上昇トレンドが終わり、
下降トレンド、またはレンジになる可能性が高い。 |
下降からの転換
下降トレンド中のMA100 をローソク足が上抜けると下降トレンドが終わり、
上昇トレンド、またはレンジになる可能性が高い。 |
上昇からも下降からも、どちらも共通して
トレンドから相場の転換を判断する大きなカギはMA100 の突き抜けです。
下の画像は一例です。
赤丸のところでローソク足がMA100をつきぬけています。
髭になって戻っているところではなく、突き抜けた後にその時間足がそのまま終わって、ローソク足が確定した段階で判断します。
(エントリー前はこの部分を見て突き抜けてローソク足が確定していれば転換と考えて見送ります。)
(エントリー後は戦略の一例ですが、損切設定をMA100を割ったあたりにセットしておきます。もちろんちょこっと当たって髭を作って戻ることもあるのでダマしにあたる可能性もありますが、リスク回避を優先します。)
トレンドから相場の転換を判断する大きなカギはMA100 の突き抜けです。
もちろん一回MA100を突き抜けた後に再び戻ってきて、トレンド継続ということもあります。
でもそれはあくまで結果論です。
ここで重要なのはMA100を抜けたら「転換の可能性が高い」ということです。
逆トレンドになるかどうかは「まだ分からない」ので、一つの時間足だけの転換を見て逆方向にエントリーするということはしません。(引き続きトレンド継続かもしれないしレンジかもしれないし逆トレンドかもしれない)
ここはどちらかというと、転換前の流れに乗ったエントリーを撤退することがメインです。
トレンド継続が確実と自信をもって判断できなくなった時点でトレンド目線での戦略は終了するということです。
大事なのは、自信があるときだけエントリーするということです。
あいまいな状態なものは見送ります。
MA100を抜けたら逆トレンドになると早急に判断してエントリーというよりも、
トレンド目線でトレードしていたならその戦略をいったん終えて、損切をするというイメージですね。
ここまできたらかなりエントリーしやすくなったのではないでしょうか?
トレンドだと分かったらそれに乗っかっていけば利益が取れます。
転換と分かったら次の相場の流れがはっきりとわかるまで撤退して静観という戦略が取れます。
繰り返しになりますが注意点として、MA100を突き抜けてもひげを作って戻ることがあります。ダマしというやつです。
ローソク足が確定して、実線が抜けたことを確認してからの方がより精度が上がります。
でも今まで見たものは出来上がったチャートですよね。
出来上がったチャートの途中部分を見て今のトレンド状況を判断することはできても、
リアルタイムで今の流れがどっちなのか判断するのはまた別の難しさを感じる。ってこともあると思います。
それで次回は、練習をお送りします。
印とか入れてないチャート画面から、今の相場がどういった状況なのかを判断していきます。
どうぞお楽しみに!
その実践の前に内容をきちんと自分に落とし込んでおくことが大切です。課題を出します。
課題
これまで学んだ事を使って、
(1)「トレンド相場→レンジ相場への転換パターン」
(2)「トレンド相場→逆トレンドへの転換パターン」と判断できる箇所を
チャート上から探し出して、見つけてみてください。
頭だけで学ぶよりも、実際に自分でチャートから探す作業をすることで力が付きます。
心配な方はラインに画像を送っていただいても大丈夫です。
その場合は各1枚ずつ合計2枚を撮影して画像をお送りください。
3章の課題と同様、説明画像のようにどこでそうだと判断できたか、ポイントとなるところに印と説明を入れてください。
※もし現在のチャートで見つからない場合は、過去のチャートでも構いません。
それでは今日もお疲れさまでした!